日本酒とは
米から作った醸造酒のことで、清酒とも言います。
日本酒の原料は基本的には米と水。まず米の主成分であるデンプンを麹の作用により糖に変えます。
その糖をアルコールに変えて日本酒は出来あがります。日本酒といっても水、米、麹、酵母は何種類もあり、 組み合わせ次第で出来上がるお酒はまさに十人十色。その組み合わせの一つ一つがが全国の蔵元の味となるわけです。
日本酒といっても、三増酒と特定名称酒の2種類に大きく分けられます。
これらは特定名称酒といわれ、三等米以上の白米を用い,白米の重量に対する米こうじの使用割合が、15%以上の清酒です。原料や精米歩合により本醸造酒・純米酒・吟醸酒に分類されます。
日本酒の歴史
神話の時代より日本の酒の成立ちをたどると、3世紀に書かれた『魏志東夷伝』の中に酒に関係する記述を見つけることができます。
ただしそれが米の酒なのか、また、液体かかゆ状のものか、他の穀類、果実から造られた酒なのかは不明です。
酒が米を主体として造られるようになったのは、縄文時代以降、弥生時代にかけて水稲農耕が渡来定着した後で、西日本の九州、近畿での酒造りがその起源と考えられます。
大正時代に1升ビンが普及し始め、昭和初期に堅型精米機の発明、温度管理や微生物の管理が容易なホーロータンクの登場、6号酵母の採取、分離、純粋培養といった技術革新が相次ぎ、昭和10(1935)年頃までに酒造に近代化・効率化を迎えるのに必要な計器機器類はほぼ出揃います。