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焼酎について

焼酎は、代表的な日本の「蒸留酒」です。
蒸留酒とは、その名のとおり醸造酒を蒸留して作ったお酒です。またの名を「スピリッツ」といいます。
お酒は、主成分の水とアルコールにその他の成分が混合したものです。
水の沸点は約100℃ですが、アルコールの沸点は水より低く約78.325℃です。
お酒を加熱すると、当然沸点の低いアルコールの方が早く蒸発します。
この蒸気を集めて再び液体化する事によって、もともとのお酒よりもアルコール度数が高いお酒を作る事ができます。
この方法により作られたお酒が蒸留酒です。アルコールの度数が高いというのが特徴の蒸留酒ですが、日本の焼酎だけでなく世界各国でいろいろな蒸留酒が作られています。

焼酎の語源

しょうちゅうは、漢字の本家である中国では、現在でも「焼酒」という字が用いられています。
焼くということは、もろみやを釜に入れて下から火を燃やし沸き立たせることで、蒸留酒製造の基本工程の一つですから、「焼」が用いられるのは理にかなっているといえます。
酎とは「強い醸造酒」の意であり、なぜ「焼酎」の字を使うようになったのかは不明ですが、一説には「酒」は中国音では「ちゅう」と発音されていることから、わが国では字義と音訓が混用されて、いつの間にか「焼酎」という字が定着してしまったのではないかといわれています。文献などから十六世紀頃のようです。

また、正徳二年(一七一二年)に刊行された「和漢三才図会」という画入り百科事典では、見出しの「焼酒」のほかに、「今は焼酎の字を用います。
酎は重醸酒の名也」と書かれていて、「酎」とは醸造された酒をもう一度重ねて醸造することを表現する語として使っています。この「重ねて醸造する」ことが焼酎の蒸留工程を指していたという説もあります。