ジビエ料理2
日本では2000年代に入りジビエ料理が人気になってきましたが、まだまだ馴染みが薄いという事に変わりはありません。
では日本人にとってジビエ料理というのは馴染みがない料理なのでしょうか。
実はそんなことはなく、日本でも古くからジビエ料理を食べる分化がありました。
例えば北海道や東北地方にはマタギと呼ばれる狩猟集団がおり、彼らは野生のクマを捕まえて生計を立てていました。
またクマの他にはイノシシなどの野生動物を食べることもあり「ボタン鍋」「たぬき汁」といえば聞いた事ある人も多いのではないでしょうか。
しかし江戸時代に幕府の取り決めによって動物の肉を食べることが禁止されました。それによって今まで当たり前に自宅で食べてこられたジビエ肉を食べる機会がなくなってしまったのです。
現在日本ではジビエが獲れる季節が限定されております。何故かというと乱獲を防ぐためです。
狩猟の解禁日は11月15日で期間の終わりが2月15日と決まっておりますが、地域によっては歯科やイノシシ、クマなどによる農作物の被害も増えており、害獣対策として狩猟期間以外にも狩猟をしてもいいと特例で決まっている地域もあります。
ちなみに日本には狩猟をしてもいいと決められている野生鳥獣の種類があり、全てあわせると48種類あり、馴染みのあるクマやイノシシ、鹿、鴨などのほかに、烏やアライグマ、ハクビシン、イタチなど食用としてはあまり馴染みのない動物も多数含まれています。